ネテモサメテモ。

同人置き場

f:id:yurutano_023:20210505221946p:plain

 

「知ってるか?旧スカラビア寮の話」

「動く肖像画のこと?」

「そー。寮制度が廃止される何十年も前に建設された部屋にある」

「その部屋の奥には肖像画があって、夜な夜な動くとか・・・」

「ゴーストじゃあるまいし!」

「たしか、当時の寮長と副寮長の肖像画なんだろ」

「たかが学校の寮に肖像画だって?金かけすぎじゃね?」

「他の寮にもあるのかな」

「そんな話聞いたことないけどなあ」

 

 

f:id:yurutano_023:20210505222113p:plain

f:id:yurutano_023:20210505222122p:plain

 

「あの肖像画と似てないか?」

「気のせいだろ!第一あっちは当時の寮生だ」

「そうかなあ・・・そういえばこの館って、いつ取り壊されるんだっけ」

「一カ月後。旧スカラビア寮と同じだな」

「偶然か?」

「今まで入場料取ってたってのに、今じゃ無料公開だぜ」

「にしても客少ねえな」

「この絵画も夜中に動く現象が多々あるって。近隣住民が気味悪がって、取り壊されるって噂」

「昔は動く絵画なんて不思議でもなかったのになあ。今じゃ魔法技術が落ちぶれちゃって、魔法士制度も廃止。NRCなんて今やただの共学の進学校だしな」

「俺のクラスに魔法使える奴いるけど、医者家系って言ってたわ」

「今使っていい魔法ってなんだっけ?治癒ぐらいか」

RSA付属の魔法医療学校ならいまだにあるしな。ブロットの制御するのキツいんだろ」

「特にNRCはな~。何期生か忘れちまったけど、ある卒業生の代がやばかったって歴史書に残ってるぐらいだぜ」

「ああ、学園中を巻き込んでたやつか」

「そうそう!旧スカラビア寮も、当時の副寮長がめちゃくちゃしてたって」

「めちゃくちゃってなんだよ」

「砂漠の魔術師に匹敵するユニーク魔法!え~っとなんだっけ」

「洗脳だろ」

「そうそう!寮生たちを思うがままに操ってたって」

「こえ~!それって、教師も大人も操ってたのかな。成績上げろ~とか」

「あ、それいいな。留年しなくて済むじゃん」

カンニングしてもバレないっこと?」

「チートすぎるだろ。その魔法ってそんなに保てるのか?」

「そこまでの記述はなかったけど」

「普通じゃ考えられないユニーク魔法だよな。で、ブロットが溜まった結果、旧スカラビア寮が破壊された」

「やっぱあれ一回建て直したんだな」

「で、この絵画があの肖像画としたら、どっちが副寮長なんだ?」

「同じに思えないけど・・・それに髪の長い方は女じゃね?」

「あ~、だったら納得。肖像画が夜中動くときって2人で踊ってんだろ。実は恋人同士だったりして」

「じゃあ寮長と副寮長だって噂は嘘?」

「なーんだ。NRC男子校だったもんな、有り得ねえか」

 

「「「あ」」」

 

「・・・・・・今、目動いたよな」

「・・・・・・うん」

「・・・・・・で、俺らさっきまでなんの話してたっけ」

「・・・・・・さあ」

 

 

 

 

拍手返信(2021・4月~)

【2022・5月分】

5/16 ゆるたさんの花屋の連載?~

>>おわ~!ありがとうございます!気まぐれなツイート連載(?)ですみません(笑)ちょっとした暇つぶしになれたら幸いです!花屋カリムと(元)リーマンジャミル、見守ってやってください!

 

 

【2021・4月分】

4/18 13:08 ゆるたしゃんの~

>>んふふ~!ふあふあ空ちゃん!いつもいつも褒めてくれてありがとうございます~♥カリムくゆもマシュマロに見えてます!?やった~!推しはなんぼでも美味しくみえていいですからね(?)これからも美味しそうな空ちゃんとカリムくゆ創作に励みますんふふ。ありがとうございました!

もうひとつのメイドの話

※空がメイド。(モブ要素あり)パロディです。

 

ゼアノートは映し出されるモニターを鋭い眼光で見ていた。

『見てごらん、教授』
『うっ』

白衣を着た男が少年の頭を掴み、その細い顎に手を添える。
少年の唇からは小さな吐息が絶えず聞こえている。

『あなたが邪魔さえしなければ、僕は学会で認められていたはずなのに』
『ひぃっん!やっ!』

ぐちょり、とモニターには映し出されないところで粘着音が響く。
いつも規則正しく着られているはずの少年のメイド服は着崩されて、その上半身のシャツの中へと差し込まれた男の掌は、胸元辺りを弄っているようだ。
少年は身をよじってはいるが、後ろ手に拘束されているせいかあまり抵抗ができていない。
ゼアノートの屋敷に少年、ソラを捕らえたと連絡が入ってから数時間が経っていた。
ご主人様の功績に嫉妬した者の悪戯でしょうと深刻さを理解していない言葉を口にした一部の使用人をその場で解雇し、ゼアノートは地下にある研究室に向かった。
部屋にあるいくつかのモニターのひとつをつけると、ソラにつけていたGPSのおかげで場所は安易に特定できた。
あとはそこへ向かうだけだと、モニターを切ろうとした瞬間に、画面奥から声をかけられたゼアノートは足を止め、それを睨みつけた。


「論文がほしいなら、そう言えばいい。あんなモノいつだってくれてやる。」

ゼアノートが静かに言い放つと、男は歯を食いしばって睨みつけてくる。

『痛い、ぃっ…!あああっ!離してっ!』

男の怒りの矛先はか細い身体へと向けられ、胸元の飾りを抓られたせいか、ソラは叫びながら頭を振った。
男は血走った瞳を見開き、大きく口を開いた。

『侮辱しやがって!土下座しろ!こいつがどうなってもいいのか!』
「ただの使用人の1人だ。勝手にすればいい」
『ぃやぁっ!ゼアノ、『黙れ!』

プツン、と音を鳴らし、モニターの画面は切られた。

すぐさまゼアノートは研究室の扉を開き、歩を止めることなく、屋敷を出た。
ガレージからエンブレムのついた車に乗り込み、そのまま特定した場所までたどり着くまでそう時間はかからなかった。
GPSが示した通りに進むと、やがて錆びれた建物が見えてきた。
車から降り、手入れが全くされていない雑草だらけの庭から中へと入る。
ゼアノートは自分の屋敷とは大違いだと、感じた。
エントランスから地下へと続く扉を即座に見つけ、ひび割れたコンクリートの階段を一段ずつ降りていく。
ドアノブがついている行き止まりの壁まで来ると、ドアノブに埋め込まれている解除キーに番号を入力すると扉がゆっくりと横にスライドした。

「ぃやああっ!ひっ、あっ!やめてぇっ!」

モニターだらけの部屋の中で、ソラの声が響く。
冷たい床に膝をついて、手足を後ろに拘束されているソラは怪しい手つきで衣服を捲る男から逃れようと必死に暴れていた。
その艶のある声に夢中になってしまっているのか、男は近づいてくるゼアノートの足音に気づく様子はない。
コツコツと足音を鳴らし、ソラの目の前までやってきたゼアノートは片手を伸ばすと男の首を絞め上げた。

「ぐっ、」
「楽しかったか?おやすみ」
「――。」

男の首はゼアノートに手折られ、呼吸をしなくなった身体はぱさりとソラの隣に落とされた。
ゼアノートはその場にしゃがむと、ソラの身体の拘束具を手慣れた様子でかちりと外した。
手足に自由を取り戻したソラは乱された衣服を直そうとするが、ボタンを締める両手は震えてしまい、上手くいく様子が窺えない。
ゼアノートは小さく笑みを溢すと、ソラを両手で抱き上げた。

「今更隠す必要はないだろう。」
「でも…」
「それは捨てろ。屋敷にある新しい物に着替えれば良い。」
「…はい。」
「いやにしおらしいな、怖かったのか」

こくりと頷くとソラの瞳から流れた涙が頬を伝う。ソラは甘えるようにゼアノートの首元に両腕を回した。
地上へ出るために降りてきた階段をまた一段ずつ、ゼアノートはゆっくりと上がる。

「来てくれないのかと思った…」
「ああ、あれか。俺の性格はお前がよく知っているだろう。」
「うん。でも、怖かったんだよ。」
「そうか。遅くなってすまなかったな。」

建物から出て、近くに着けていた車の前まで来るとソラを降ろす。長いスカートを両手で捲り、ソラは助手席に乗り込む。
ゼアノートも運転席に座りハンドルを握ろうとすると、ソラは何か言いたげに見上げてきた。
視線に気づいたゼアノートは、ソラの顎を指でそっと撫で、顔を傾けると唇を重ねた。

「ん。これで許してあげる。」

ソラは満足したように、小さく笑った。

※空がメイド。(モブ要素あり)パロディです。

 

ゼアノートは映し出されるモニターを鋭い眼光で見ていた。

『見てごらん、教授』
『うっ』

白衣を着た男が少年の頭を掴み、その細い顎に手を添える。
少年の唇からは小さな吐息が絶えず聞こえている。

『あなたが邪魔さえしなければ、僕は学会で認められていたはずなのに』
『ひぃっん!やっ!』

ぐちょり、とモニターには映し出されないところで粘着音が響く。
いつも規則正しく着られているはずの少年のメイド服は着崩されて、その上半身のシャツの中へと差し込まれた男の掌は、胸元辺りを弄っているようだ。
少年は身をよじってはいるが、後ろ手に拘束されているせいかあまり抵抗ができていない。
ゼアノートの屋敷に少年、ソラを捕らえたと連絡が入ってから数時間が経っていた。
ご主人様の功績に嫉妬した者の悪戯でしょうと深刻さを理解していない言葉を口にした一部の使用人をその場で解雇し、ゼアノートは地下にある研究室に向かった。
部屋にあるいくつかのモニターのひとつをつけると、ソラにつけていたGPSのおかげで場所は安易に特定できた。
あとはそこへ向かうだけだと、モニターを切ろうとした瞬間に、画面奥から声をかけられたゼアノートは足を止め、それを睨みつけた。


「論文がほしいなら、そう言えばいい。あんなモノいつだってくれてやる。」

ゼアノートが静かに言い放つと、男は歯を食いしばって睨みつけてくる。

『痛い、ぃっ…!あああっ!離してっ!』

男の怒りの矛先はか細い身体へと向けられ、胸元の飾りを抓られたせいか、ソラは叫びながら頭を振った。
男は血走った瞳を見開き、大きく口を開いた。

『侮辱しやがって!土下座しろ!こいつがどうなってもいいのか!』
「ただの使用人の1人だ。勝手にすればいい」
『ぃやぁっ!ゼアノ、『黙れ!』

プツン、と音を鳴らし、モニターの画面は切られた。

すぐさまゼアノートは研究室の扉を開き、歩を止めることなく、屋敷を出た。
ガレージからエンブレムのついた車に乗り込み、そのまま特定した場所までたどり着くまでそう時間はかからなかった。
GPSが示した通りに進むと、やがて錆びれた建物が見えてきた。
車から降り、手入れが全くされていない雑草だらけの庭から中へと入る。
ゼアノートは自分の屋敷とは大違いだと、感じた。
エントランスから地下へと続く扉を即座に見つけ、ひび割れたコンクリートの階段を一段ずつ降りていく。
ドアノブがついている行き止まりの壁まで来ると、ドアノブに埋め込まれている解除キーに番号を入力すると扉がゆっくりと横にスライドした。

「ぃやああっ!ひっ、あっ!やめてぇっ!」

モニターだらけの部屋の中で、ソラの声が響く。
冷たい床に膝をついて、手足を後ろに拘束されているソラは怪しい手つきで衣服を捲る男から逃れようと必死に暴れていた。
その艶のある声に夢中になってしまっているのか、男は近づいてくるゼアノートの足音に気づく様子はない。
コツコツと足音を鳴らし、ソラの目の前までやってきたゼアノートは片手を伸ばすと男の首を絞め上げた。

「ぐっ、」
「楽しかったか?おやすみ」
「――。」

男の首はゼアノートに手折られ、呼吸をしなくなった身体はぱさりとソラの隣に落とされた。
ゼアノートはその場にしゃがむと、ソラの身体の拘束具を手慣れた様子でかちりと外した。
手足に自由を取り戻したソラは乱された衣服を直そうとするが、ボタンを締める両手は震えてしまい、上手くいく様子が窺えない。
ゼアノートは小さく笑みを溢すと、ソラを両手で抱き上げた。

「今更隠す必要はないだろう。」
「でも…」
「それは捨てろ。屋敷にある新しい物に着替えれば良い。」
「…はい。」
「いやにしおらしいな、怖かったのか」

こくりと頷くとソラの瞳から流れた涙が頬を伝う。ソラは甘えるようにゼアノートの首元に両腕を回した。
地上へ出るために降りてきた階段をまた一段ずつ、ゼアノートはゆっくりと上がる。

「来てくれないのかと思った…」
「ああ、あれか。俺の性格はお前がよく知っているだろう。」
「うん。でも、怖かったんだよ。」
「そうか。遅くなってすまなかったな。」

建物から出て、近くに着けていた車の前まで来るとソラを降ろす。長いスカートを両手で捲り、ソラは助手席に乗り込む。
ゼアノートも運転席に座りハンドルを握ろうとすると、ソラは何か言いたげに見上げてきた。
視線に気づいたゼアノートは、ソラの顎を指でそっと撫で、顔を傾けると唇を重ねた。

「ん。これで許してあげる。」

ソラは満足したように、小さく笑った。

※空がメイド。(モブ要素あり)パロディです。

 

ゼアノートは映し出されるモニターを鋭い眼光で見ていた。

『見てごらん、教授』
『うっ』

白衣を着た男が少年の頭を掴み、その細い顎に手を添える。
少年の唇からは小さな吐息が絶えず聞こえている。

『あなたが邪魔さえしなければ、僕は学会で認められていたはずなのに』
『ひぃっん!やっ!』

ぐちょり、とモニターには映し出されないところで粘着音が響く。
いつも規則正しく着られているはずの少年のメイド服は着崩されて、その上半身のシャツの中へと差し込まれた男の掌は、胸元辺りを弄っているようだ。
少年は身をよじってはいるが、後ろ手に拘束されているせいかあまり抵抗ができていない。
ゼアノートの屋敷に少年、ソラを捕らえたと連絡が入ってから数時間が経っていた。
ご主人様の功績に嫉妬した者の悪戯でしょうと深刻さを理解していない言葉を口にした一部の使用人をその場で解雇し、ゼアノートは地下にある研究室に向かった。
部屋にあるいくつかのモニターのひとつをつけると、ソラにつけていたGPSのおかげで場所は安易に特定できた。
あとはそこへ向かうだけだと、モニターを切ろうとした瞬間に、画面奥から声をかけられたゼアノートは足を止め、それを睨みつけた。


「論文がほしいなら、そう言えばいい。あんなモノいつだってくれてやる。」

ゼアノートが静かに言い放つと、男は歯を食いしばって睨みつけてくる。

『痛い、ぃっ…!あああっ!離してっ!』

男の怒りの矛先はか細い身体へと向けられ、胸元の飾りを抓られたせいか、ソラは叫びながら頭を振った。
男は血走った瞳を見開き、大きく口を開いた。

『侮辱しやがって!土下座しろ!こいつがどうなってもいいのか!』
「ただの使用人の1人だ。勝手にすればいい」
『ぃやぁっ!ゼアノ、『黙れ!』

プツン、と音を鳴らし、モニターの画面は切られた。

すぐさまゼアノートは研究室の扉を開き、歩を止めることなく、屋敷を出た。
ガレージからエンブレムのついた車に乗り込み、そのまま特定した場所までたどり着くまでそう時間はかからなかった。
GPSが示した通りに進むと、やがて錆びれた建物が見えてきた。
車から降り、手入れが全くされていない雑草だらけの庭から中へと入る。
ゼアノートは自分の屋敷とは大違いだと、感じた。
エントランスから地下へと続く扉を即座に見つけ、ひび割れたコンクリートの階段を一段ずつ降りていく。
ドアノブがついている行き止まりの壁まで来ると、ドアノブに埋め込まれている解除キーに番号を入力すると扉がゆっくりと横にスライドした。

「ぃやああっ!ひっ、あっ!やめてぇっ!」

モニターだらけの部屋の中で、ソラの声が響く。
冷たい床に膝をついて、手足を後ろに拘束されているソラは怪しい手つきで衣服を捲る男から逃れようと必死に暴れていた。
その艶のある声に夢中になってしまっているのか、男は近づいてくるゼアノートの足音に気づく様子はない。
コツコツと足音を鳴らし、ソラの目の前までやってきたゼアノートは片手を伸ばすと男の首を絞め上げた。

「ぐっ、」
「楽しかったか?おやすみ」
「――。」

男の首はゼアノートに手折られ、呼吸をしなくなった身体はぱさりとソラの隣に落とされた。
ゼアノートはその場にしゃがむと、ソラの身体の拘束具を手慣れた様子でかちりと外した。
手足に自由を取り戻したソラは乱された衣服を直そうとするが、ボタンを締める両手は震えてしまい、上手くいく様子が窺えない。
ゼアノートは小さく笑みを溢すと、ソラを両手で抱き上げた。

「今更隠す必要はないだろう。」
「でも…」
「それは捨てろ。屋敷にある新しい物に着替えれば良い。」
「…はい。」
「いやにしおらしいな、怖かったのか」

こくりと頷くとソラの瞳から流れた涙が頬を伝う。ソラは甘えるようにゼアノートの首元に両腕を回した。
地上へ出るために降りてきた階段をまた一段ずつ、ゼアノートはゆっくりと上がる。

「来てくれないのかと思った…」
「ああ、あれか。俺の性格はお前がよく知っているだろう。」
「うん。でも、怖かったんだよ。」
「そうか。遅くなってすまなかったな。」

建物から出て、近くに着けていた車の前まで来るとソラを降ろす。長いスカートを両手で捲り、ソラは助手席に乗り込む。
ゼアノートも運転席に座りハンドルを握ろうとすると、ソラは何か言いたげに見上げてきた。
視線に気づいたゼアノートは、ソラの顎を指でそっと撫で、顔を傾けると唇を重ねた。

「ん。これで許してあげる。」

ソラは満足したように、小さく笑った。

※空がメイド。(モブ要素あり)パロディです。

 

ゼアノートは映し出されるモニターを鋭い眼光で見ていた。

『見てごらん、教授』
『うっ』

白衣を着た男が少年の頭を掴み、その細い顎に手を添える。
少年の唇からは小さな吐息が絶えず聞こえている。

『あなたが邪魔さえしなければ、僕は学会で認められていたはずなのに』
『ひぃっん!やっ!』

ぐちょり、とモニターには映し出されないところで粘着音が響く。
いつも規則正しく着られているはずの少年のメイド服は着崩されて、その上半身のシャツの中へと差し込まれた男の掌は、胸元辺りを弄っているようだ。
少年は身をよじってはいるが、後ろ手に拘束されているせいかあまり抵抗ができていない。
ゼアノートの屋敷に少年、ソラを捕らえたと連絡が入ってから数時間が経っていた。
ご主人様の功績に嫉妬した者の悪戯でしょうと深刻さを理解していない言葉を口にした一部の使用人をその場で解雇し、ゼアノートは地下にある研究室に向かった。
部屋にあるいくつかのモニターのひとつをつけると、ソラにつけていたGPSのおかげで場所は安易に特定できた。
あとはそこへ向かうだけだと、モニターを切ろうとした瞬間に、画面奥から声をかけられたゼアノートは足を止め、それを睨みつけた。


「論文がほしいなら、そう言えばいい。あんなモノいつだってくれてやる。」

ゼアノートが静かに言い放つと、男は歯を食いしばって睨みつけてくる。

『痛い、ぃっ…!あああっ!離してっ!』

男の怒りの矛先はか細い身体へと向けられ、胸元の飾りを抓られたせいか、ソラは叫びながら頭を振った。
男は血走った瞳を見開き、大きく口を開いた。

『侮辱しやがって!土下座しろ!こいつがどうなってもいいのか!』
「ただの使用人の1人だ。勝手にすればいい」
『ぃやぁっ!ゼアノ、『黙れ!』

プツン、と音を鳴らし、モニターの画面は切られた。

すぐさまゼアノートは研究室の扉を開き、歩を止めることなく、屋敷を出た。
ガレージからエンブレムのついた車に乗り込み、そのまま特定した場所までたどり着くまでそう時間はかからなかった。
GPSが示した通りに進むと、やがて錆びれた建物が見えてきた。
車から降り、手入れが全くされていない雑草だらけの庭から中へと入る。
ゼアノートは自分の屋敷とは大違いだと、感じた。
エントランスから地下へと続く扉を即座に見つけ、ひび割れたコンクリートの階段を一段ずつ降りていく。
ドアノブがついている行き止まりの壁まで来ると、ドアノブに埋め込まれている解除キーに番号を入力すると扉がゆっくりと横にスライドした。

「ぃやああっ!ひっ、あっ!やめてぇっ!」

モニターだらけの部屋の中で、ソラの声が響く。
冷たい床に膝をついて、手足を後ろに拘束されているソラは怪しい手つきで衣服を捲る男から逃れようと必死に暴れていた。
その艶のある声に夢中になってしまっているのか、男は近づいてくるゼアノートの足音に気づく様子はない。
コツコツと足音を鳴らし、ソラの目の前までやってきたゼアノートは片手を伸ばすと男の首を絞め上げた。

「ぐっ、」
「楽しかったか?おやすみ」
「――。」

男の首はゼアノートに手折られ、呼吸をしなくなった身体はぱさりとソラの隣に落とされた。
ゼアノートはその場にしゃがむと、ソラの身体の拘束具を手慣れた様子でかちりと外した。
手足に自由を取り戻したソラは乱された衣服を直そうとするが、ボタンを締める両手は震えてしまい、上手くいく様子が窺えない。
ゼアノートは小さく笑みを溢すと、ソラを両手で抱き上げた。

「今更隠す必要はないだろう。」
「でも…」
「それは捨てろ。屋敷にある新しい物に着替えれば良い。」
「…はい。」
「いやにしおらしいな、怖かったのか」

こくりと頷くとソラの瞳から流れた涙が頬を伝う。ソラは甘えるようにゼアノートの首元に両腕を回した。
地上へ出るために降りてきた階段をまた一段ずつ、ゼアノートはゆっくりと上がる。

「来てくれないのかと思った…」
「ああ、あれか。俺の性格はお前がよく知っているだろう。」
「うん。でも、怖かったんだよ。」
「そうか。遅くなってすまなかったな。」

建物から出て、近くに着けていた車の前まで来るとソラを降ろす。長いスカートを両手で捲り、ソラは助手席に乗り込む。
ゼアノートも運転席に座りハンドルを握ろうとすると、ソラは何か言いたげに見上げてきた。
視線に気づいたゼアノートは、ソラの顎を指でそっと撫で、顔を傾けると唇を重ねた。

「ん。これで許してあげる。」

ソラは満足したように、小さく笑った。

※空がメイド。(モブ要素あり)パロディです。

 

ゼアノートは映し出されるモニターを鋭い眼光で見ていた。

『見てごらん、教授』
『うっ』

白衣を着た男が少年の頭を掴み、その細い顎に手を添える。
少年の唇からは小さな吐息が絶えず聞こえている。

『あなたが邪魔さえしなければ、僕は学会で認められていたはずなのに』
『ひぃっん!やっ!』

ぐちょり、とモニターには映し出されないところで粘着音が響く。
いつも規則正しく着られているはずの少年のメイド服は着崩されて、その上半身のシャツの中へと差し込まれた男の掌は、胸元辺りを弄っているようだ。
少年は身をよじってはいるが、後ろ手に拘束されているせいかあまり抵抗ができていない。
ゼアノートの屋敷に少年、ソラを捕らえたと連絡が入ってから数時間が経っていた。
ご主人様の功績に嫉妬した者の悪戯でしょうと深刻さを理解していない言葉を口にした一部の使用人をその場で解雇し、ゼアノートは地下にある研究室に向かった。
部屋にあるいくつかのモニターのひとつをつけると、ソラにつけていたGPSのおかげで場所は安易に特定できた。
あとはそこへ向かうだけだと、モニターを切ろうとした瞬間に、画面奥から声をかけられたゼアノートは足を止め、それを睨みつけた。


「論文がほしいなら、そう言えばいい。あんなモノいつだってくれてやる。」

ゼアノートが静かに言い放つと、男は歯を食いしばって睨みつけてくる。

『痛い、ぃっ…!あああっ!離してっ!』

男の怒りの矛先はか細い身体へと向けられ、胸元の飾りを抓られたせいか、ソラは叫びながら頭を振った。
男は血走った瞳を見開き、大きく口を開いた。

『侮辱しやがって!土下座しろ!こいつがどうなってもいいのか!』
「ただの使用人の1人だ。勝手にすればいい」
『ぃやぁっ!ゼアノ、『黙れ!』

プツン、と音を鳴らし、モニターの画面は切られた。

すぐさまゼアノートは研究室の扉を開き、歩を止めることなく、屋敷を出た。
ガレージからエンブレムのついた車に乗り込み、そのまま特定した場所までたどり着くまでそう時間はかからなかった。
GPSが示した通りに進むと、やがて錆びれた建物が見えてきた。
車から降り、手入れが全くされていない雑草だらけの庭から中へと入る。
ゼアノートは自分の屋敷とは大違いだと、感じた。
エントランスから地下へと続く扉を即座に見つけ、ひび割れたコンクリートの階段を一段ずつ降りていく。
ドアノブがついている行き止まりの壁まで来ると、ドアノブに埋め込まれている解除キーに番号を入力すると扉がゆっくりと横にスライドした。

「ぃやああっ!ひっ、あっ!やめてぇっ!」

モニターだらけの部屋の中で、ソラの声が響く。
冷たい床に膝をついて、手足を後ろに拘束されているソラは怪しい手つきで衣服を捲る男から逃れようと必死に暴れていた。
その艶のある声に夢中になってしまっているのか、男は近づいてくるゼアノートの足音に気づく様子はない。
コツコツと足音を鳴らし、ソラの目の前までやってきたゼアノートは片手を伸ばすと男の首を絞め上げた。

「ぐっ、」
「楽しかったか?おやすみ」
「――。」

男の首はゼアノートに手折られ、呼吸をしなくなった身体はぱさりとソラの隣に落とされた。
ゼアノートはその場にしゃがむと、ソラの身体の拘束具を手慣れた様子でかちりと外した。
手足に自由を取り戻したソラは乱された衣服を直そうとするが、ボタンを締める両手は震えてしまい、上手くいく様子が窺えない。
ゼアノートは小さく笑みを溢すと、ソラを両手で抱き上げた。

「今更隠す必要はないだろう。」
「でも…」
「それは捨てろ。屋敷にある新しい物に着替えれば良い。」
「…はい。」
「いやにしおらしいな、怖かったのか」

こくりと頷くとソラの瞳から流れた涙が頬を伝う。ソラは甘えるようにゼアノートの首元に両腕を回した。
地上へ出るために降りてきた階段をまた一段ずつ、ゼアノートはゆっくりと上がる。

「来てくれないのかと思った…」
「ああ、あれか。俺の性格はお前がよく知っているだろう。」
「うん。でも、怖かったんだよ。」
「そうか。遅くなってすまなかったな。」

建物から出て、近くに着けていた車の前まで来るとソラを降ろす。長いスカートを両手で捲り、ソラは助手席に乗り込む。
ゼアノートも運転席に座りハンドルを握ろうとすると、ソラは何か言いたげに見上げてきた。
視線に気づいたゼアノートは、ソラの顎を指でそっと撫で、顔を傾けると唇を重ねた。

「ん。これで許してあげる。」

ソラは満足したように、小さく笑った。

毒にも薬にもならない約束

※カリムの胸からミルクが出ます…注意。

 

 

「あとで部屋に来てくれ…」

自室に入る手前で、耳打ちをしてきたカリムの耳は、赤く染まっていた。
ひっそりと聞こえた声に、内心、どきりとする。
なんなんだ、と、少々苛つきながらも荷物を置いて寮服に腕を通す。
部屋を一度ノックして返事を待たずに入ると、カリムの姿を見てぎょっとした。

「な、なな、なにしてるんだ!」
ジャミル…ドア、閉めて、くれ…」
中に入って、バタン!と扉を閉める。ついでに、マジカルペンを翳して防衛と防音魔法も掛けた。
クッションに身を預け、ぐったりとしているカリムに近づく。
ぐったりしているとはいえ、体調不良というわけではないようだ。
カリムは、制服のシャツのボタンをすべて開け、胸元を晒し、あげく、両手で自身の胸元の飾りまで弄っていたのだ。

飾り。要は乳首だ。指に隠れたその桃色の突起から、精液に似た白い何かが垂れて、褐色肌を汚す。
なんなんだこの光景は。この乳白色のこれは、なんなんだ。まさか、とジャミルはごくりと生唾を飲んだ。

「どうしよう…止まらないんだ、これ・・・」
形の良い眉を下げて、今にも泣きそうな顔をするカリム。と、なぜか、股間が疼く、俺。
どういう絵面だよ。勘弁してくれ。なんで疼いてんだ、鎮まれ、やめろ。本当に。
そもそもなんで、あり得ない、その乳白色の、ミルクに似たそれは、なんだ。男だろ、お前。あり得ないだろ。
ぐるぐると思考しているうちに、困っている主人のために反射的に動いた従者の手は非常に素直だった。
気づくと、指先できゅっと、摘まんでいた。
「ぁん!」
「……」
「急に、触っちゃ、…!あ、あっ!」
駄目だ。股間が、痛い。
指に力を込めてやると、面白いほど素直にぴゅ、っと出てきた物が胸元を汚す。
なんで喘ぐんだよ、やめろその声。本当に心臓に悪い。
面白い、可愛い。いや違う。これは、そんなつもりじゃ。これは困っている主人を助けるための従者の行動に違いない。
「全部出せば、止まるだろ…」
肌とクッションはびっしょりと濡れてしまうが。どうせ片付けるのは俺なんだからいいだろう、と、人差し指と親指で突起を揉む。

あ、また出た。

「あ、んっ!そ、そうだな、ごめんな、ジャミル、てっ、アッ、手伝わせ、て…!」
ぴゅっ、ぴゅっ。
カリムの声に連動するように突起から出てくる。桃色のそれが白く濡れていく様は、甘い果実すら思わせる。
果実…そうだ、これは甘いのか、どうか。確かめる必要があるな。俺は従者なので確かめる必要がある、と己に言い聞かせて、思わず開いた唇でそれを食んだ。
「む」
「ああっ!やだ、あっ!ジャミル!?」
「んむ…」
確かめるためなので、仕方ない。突起を口内に含み、舌を伸ばして、確かめる。これは仕方のないことなんだぞ、カリム。
逃げる細腰をがっちりと腕で抱き込む。身体の柔らかいカリムは、思いっきり身体を逸らしたが、残念。
そういう体勢になればなるほど胸元を俺に押し付けている状況に気づけていない。
はあ、と可愛らしい呼吸音が耳を掠めた。
伸ばした舌先に感じる、乳白色の雫。思ったより、甘い。甘いんだな、これって。知らなかった。
いや乳幼児のころに経験していたのかもしれないけど。
脳が麻痺していくような気がする。カリムの身体はどこもかしこも甘いのだろうか?
好奇心が抑えられず、ちゅぽ、と唇を離す。乳輪の付近に飛び散った雫をれろ、と舐めとる。
さすがに恥ずかしくなってきのか、カリムは涙目になり、いや、と、首を振った。

「やめて、ジャミル…!オレ、男なのに、こんな…変な身体になったら、家を継げなくなっちまう…!」
たしかにカリムは男体としてこの世に生まれた。しかも、熱砂の大富豪の跡取り長男のおまけ付きだ。
乳首から母乳が出る長男様。いや、ダメだろう。これが商談中だったらどうするんだ。
幸か不幸か、カリムは顔面だけは一級品だった。
同性から見てもこの顔面でにこりと微笑まれると心臓を掴まれてしまう輩は、この学園内、寮内だけでも、多少は居る。おまけに見ていて手を貸したくなるほどの危なっかしいような、愛くるしところまであると来たものだ。
ああ、だめだ。それに加えて母乳が出るだと?カレーにケーキをぶち込んだのか?おいしい物とおいしい物を足したらもっと美味しくなる?馬鹿の発想かよ。
神様、仏様、ナンセンス。なんでそんな属性をカリムにつけたんだ。馬鹿なのか?馬鹿だな。
ヂュッ。
「やぁああ!!!」
ぴゅっ。
馬鹿な音がする。再びちゅぽと、音を鳴らして唇を離す。荒い呼吸を繰り返すカリムの頬をむぎゅっと掴んだ。柔らかい。

「継げなくなったら、俺がもらってやる」
「んぅっ~~!!」
ミルクの甘味が広がる唇をぐっと押し付けた。声にならない声を上げたカリムの乳首からまた、母乳が出た。
俺の下半身は知らぬ間にじわりと染みを作っていた。
あーあ。片付けるものが増えた。めんどくさいことになったと思いながらも、責任を取るために俺はカリムの衣服を脱がすことにした―、ところで。

ぱちりと目が覚めた。

「は」
カリムの寝顔に、ぎょっとして後ずさる。そうだ、ここは寝床で、ここは、カリムの部屋だ。
たまには一緒に寝たいだのと言われて、渋々同じ寝床に入ったのだった。
もぞ、と動いたカリムも、同じように目を覚ました。

「んぅ~?おはよう、じゃみ…うわあっ!?」
大きな瞼を指で擦り、あくびをするカリムのTシャツを捲り上げる。外の寒さに晒されて、ぴんと、張っている胸元の飾りが見えた。
母乳は出てない。良かった… ん?良かった?ああ、あれはやっぱり夢だった。
はあ、と安堵のため息を零す。夢で良かった。
ジャミル、寒い…」
「あ、悪い。」
ぶるっと、震えるカリムに謝って衣服を直す。夜はまだ暑さがあるが、最近は朝方に少し冷えることが多くなった。
今日の朝食には温かい紅茶を入れてやってもいいかもしれないな、と、メニューを考えながら、身体を起こす。
でもその前に言いたいことがあった。
視線を合わせて、カリムの肩に両手を置く。

「お前、絶対にアジームを継ぐんだぞ。いいな、わかったか?」
「…?おうっ!」