ネテモサメテモ。

同人置き場

2021-01-01から1年間の記事一覧

Timeless(後編)

*** Jーside *** 卒業式典まであと1か月も切ったころの話だ。 『明日、実家に戻ることになったんだ』こいつに振り回されることなんて慣れている。突拍子もないことを言われようとも、対応できるだけの能力が自分にはあると思っていた。 『連絡が来た…

Dolls (序章)

※転生後ジャミル×ドール(人形)カリムの物語。カリム以外の登場人物に前世の記憶があります。 友情出演・オクタヴィネル。 Doll specialty store ⁂ Octavinelle Dolls【ドール】 人形。オーナー(所有者)と契約することで人間と同じ生活を営むことが可能。…

もうすこしがんばりましょう

NRC

場所は、賢者の島の中部に位置する。 RSAとの遠征試合の帰路の途中で、学生の間で美味いと噂のラーメン屋に立ち寄り、腹が膨れ満足したところで、隣にある場所が目に入る。足を踏み入れると様々な音が入り混じる屋内で、ひときわギラギラと輝く機械。近づく…

Timeless(前編)

「ジャミル先輩、調子悪いんすか?」 投げたボールは、的を大きく外れ、床にバウンドして落ちた。時間切れ。ちょっとした練習試合は単純なミスで終わった。汗を拭いていると、後輩のエースはジャミルの横にすっと座り顔を覗き込む。いつも涼しい顔をしている…

「知ってるか?旧スカラビア寮の話」 「動く肖像画のこと?」 「そー。寮制度が廃止される何十年も前に建設された部屋にある」 「その部屋の奥には肖像画があって、夜な夜な動くとか・・・」 「ゴーストじゃあるまいし!」 「たしか、当時の寮長と副寮長の肖像…

拍手返信(2021・4月~)

【2022・5月分】 5/16 ゆるたさんの花屋の連載?~ >>おわ~!ありがとうございます!気まぐれなツイート連載(?)ですみません(笑)ちょっとした暇つぶしになれたら幸いです!花屋カリムと(元)リーマンジャミル、見守ってやってください! 【2021・4…

拍手絵 

(初期設定です。当初は同じクラスで、出逢いはカリムが落とした資料を拾うところからでした)

もうひとつのメイドの話

※空がメイド。(モブ要素あり)パロディです。 ゼアノートは映し出されるモニターを鋭い眼光で見ていた。 『見てごらん、教授』『うっ』 白衣を着た男が少年の頭を掴み、その細い顎に手を添える。少年の唇からは小さな吐息が絶えず聞こえている。 『あなたが…

毒にも薬にもならない約束

NRC

※カリムの胸からミルクが出ます…注意。 「あとで部屋に来てくれ…」 自室に入る手前で、耳打ちをしてきたカリムの耳は、赤く染まっていた。ひっそりと聞こえた声に、内心、どきりとする。なんなんだ、と、少々苛つきながらも荷物を置いて寮服に腕を通す。部屋…

IF

KH

※エラゼア+空、CP要素は特にありません。もしもの話。 光に導かれるまま、何もなかった空間を歩き続けた先に、カイリはどこにもいなかった。諦めそうになる気持ちを奮い立たせて、ソラがその足を一歩、踏み出すと足元は瞬く間に崩れ落ち、ソラは、その身が…

あまい休日

KH

「ふぁ~。」 置時計からじりりり、とアラームが鳴る。時計は9時を周っており、休日の朝を知らせる。ソラはいつもより遅い朝の日差しをカーテンの隙間から感じながら、寝ぼけ眼でぐっと両腕を上げてあくびをする。ベッドから降りると、床に散乱している衣服…

あたたかな

KH

咽喉が乾いている。呼吸も浅い。だからと言って、自分は死んでいるわけではないようだ。 ベッドから起き上がったリクは、気だるそうに素足を床に降ろした。ひんやりとした気温を感じて、もうすぐこの島にも冬がやってきそうな気配を感じた。飲み物がほしい、…

main

ABOUT TWST・KHの非公式二次創作置き場になります。公式様とは一切関係はございません。CPは、twst→ジャミカリ(カリム右固定寄り)、kh→空受け全般です。同人にご理解のない方は閲覧をお控えください。又、無断転載・オークション等への出品などは固く…

やがて晴天へ

「果実はほとんどのものに、種があるんだ」 その人は葡萄を一粒摘み、皮を剥いていく。小粒だが、中からいくつかの細かな種が出てきた。 「旦那様もカリム様も、以前喉を詰まらせたことがあってね。一粒の種だって許されない。私たちの仕事は、そういうもの…

ようこそ、おかえり

「ジャミル、」 得体のしれない何かに向かって、呟く。 寮生やアズール達や監督生。全員にユニーク魔法をかけていたと白状したジャミルの背後に迫りくるのは、鎖で雁字搦めになっている黒い巨人だ。ジャミルはずっと、笑ってる。笑ったままのジャミルと俺達…

スカラビア寮生による報告

NRC

【寮生Aより】 すやすや。 聞こえる、寝息が。最初、目を疑った。あれ?うちの寮って、赤ちゃんいた?誰か魔法薬被った?違う。よく見たら赤ちゃんのサイズではない。 「むにゃ…」 ?????宇宙猫、スペースキャット。俺だけじゃない。他の奴らにもスペー…

花は摘まれた

「ジャミル!」 ころころとした鈴音のような声が、名を呼ぶ。ふわりとした銀白の長い髪を揺らし、声の主は可愛らしく笑う。走った勢いで膝辺りにきゅっと抱きつかれて、ジャミルは視線を合わせるために背を屈めた。「走っては危ないですよ」「えへへ、ごめん…

密やかなる

年末の恒例行事になったのは、たしか十年以上前か。あの頃は、参加することもましてや仕事を任されることもなかった。子供は子供らしくと、チャイルドルームに押し込まれて、ただ子供らしい遊びをするだけ。大人達の世界に入ることもない。 黒のスーツを着込…

雷雨

空を見上げると、鼻先にぽつりと雨粒が落ちてきた。小さな雨粒はやがて大きな雫と変わり、慌てて手を引く。中庭から屋根のあるベランダまで走りきると、雨音は激しさを増し、大きな飴玉が落下しているような音に聞こえた。カリム自身や、服が濡れていないか…

なんてやさしい食卓

主人の食事を終えてからの使用人の仕事は多い。 銀の食器を片付けて、残された食材はすべて廃棄。家畜の餌にもならない。前日に誰かが毒に当たった、となると翌日に残され廃棄されるものは多い。 今晩のカリムは、一口食べただけで、そのほとんどを残してし…

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